囲碁の棋風、「厚み派」と「実利派」について書きたいと思います。厚みと実利、どちらが勝ちやすいのか?例えばそう聞かれても、一言では言い表せない奥深いものです。

実利派で打っている方が多いですが、厚み派ならではの醍醐味もあります。今回は厚みと実利について、私なりの考えを書いてみたいと思います。

囲碁入門者の方へ 厚みと実利の説明

天秤

囲碁をあまり知らない方へ、厚みと実利についての説明をするとき私はお金に例えて話をします。

厚みとは、将来豊かになるために目先の現金より今は投資をすること。つまり、相手に実利(現金)を与えますが、自分は投資をして手持ちの現金はないけれど最終的には豊か(勝ち)になっているというかんじです。

一方実利とは、とれるときに確実に現金(地)をとって増やし、堅実に貯金をしていく。というかんじです。

もちろん、どちらも先を読むのには違いありませんが、厚みで打つには囲碁を深く理解していないと難しいと思います。まずは実利で打っていき、その後厚みも取り入れていくといいかもしれませんね。

なぜ厚み派より実利派が多いのか?

厚み派よりも実利派で打つ方が圧倒的に多く、私も実利で打っています。正確には、厚みも取り入れながら実利で打っているというかんじです。なぜ実利で打っているのかというと、私の場合は実利のほうが勝ちやすいと思っているからです。厚みで打つおもしろさもありましたが、攻めが苦手なので実利派となりました。

相手に先に地を与え、そこを攻める厚み派。その地を守る実利派。厚み派は攻めが主体となりなすが、石を攻めるよりしのぐほうが一般的には楽と言われています。時間があっても大変なのに、限られた持ち時間内で攻めるのはもっと大変です。なので、持ち時間が短い対局では厚み派はどちらかというと勝ちにくいと私は考えています。

一般的には、実利のほうが勝ちやすい。と言われていますが、厚みで打つと負けるのか?というと全くちがいます。厚みは活用が難しいのですが、アマチュアの方でも厚みで強い方はいらっしゃいます。厚みをよく理解し勉強すれば強い打ち手になると思います。

厚み派・実利派の代表囲碁棋士

プロ棋士でもやはり実利派・バランス派の方が多いです。たくさんいる中で代表的なのは趙治勲25世本因坊でしょうか。趙治勲先生の碁は、取るものを取り、相手の模様に入ってしのぎ切って勝つという打ち方で、全盛期を築きました。

少数派の厚みですが、厚み派の代表といえば武宮正樹先生だと思います。宇宙流・自然流と呼ばれる大模様で有名な先生の碁は、大変に勉強になりますがアマチュアがまねをしようとしても、すぐに甘くなりいっぺんに負けてしまいます。それだけ厚みの活用は難しいです。

ちなみに井山先生は、オールラウンドプレイヤーでどちらも使いこなせます。大一番の対局だからどちら、というわけでもなく、常に最強の手から考え選択するという打ち方です。棋譜を並べてもとても勉強になります。

厚みと実利どちらも大事

実利派は、先に地を取っていますから、相手の攻めをしのいだときには勝ちになっている。という打ち方なので、上手くしのげたときはうれしいです。

厚み派は、攻めがツボにはまり一気に相手の石を取れることになれば、一気に勝ちに繋がります。

それぞれ、一長一短ありますが囲碁を勉強していけば、どちらの考えも理解していけると思います。どちらも深く理解することで上達につながり、より一層楽しく囲碁が打てると思います。

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