ニュースなどにも取り上げられ話題になったイ・セドル九段とアルファ碁の対局。ご存知の通り結果はアルファ碁の4-1での勝ち越しでした。コンピューターが囲碁で人間に追いつくには10年はかかるだろうと言われていたので、このような結果に驚きました。

囲碁とコンピューター

コンピューター囲碁の研究は随分前から行われていたようです。1960年代にアメリカで始まり、そのときは囲碁のルールを覚えた程度の棋力だったようです。その後1980年以降、本格的な研究が始まり、コンピューター囲碁大会が開催されたり、囲碁ソフトが販売されるようになったということです。

2000年代には、更にコンピューター囲碁の棋力は上がり、置石をして有名なプロ棋士と対戦したりしています。有名なところで「電聖戦」は私も観ていましたね。

そして2016年3月、グーグル傘下のディープマインド社が開発した、ディープラーニングを用いたAI「アルファ碁」が、世界トップクラスの棋士イ・セドル九段を破りました。その前、2016年1月にアルファ碁は中国のプロ棋士ファン・フィ(欧州チャンピオン)と対戦し5戦全勝していたので、イ・セドル九段といえどもそう簡単にはいかないと思っていましたが、アルファ碁の4勝1敗という結果にはやはり驚きました。

将棋・チェスよりも手数が多い囲碁は、コンピューターがプロに勝てない最後のボードゲームと言われていましたが、囲碁のトッププロにも勝ったディープラーニングの人工知能。どうしてそんなに凄いのか少しネットで調べてみましたが、専門用語が並び全く理解できませんでした。何となく分かったのは、今までの人工知能よりも、より人間らしい思考に近づいているということでしょうか。

そして、当たり前ですがコンピューターなので長時間の対局でも体力が消耗することもありません。連日の対局でも疲れが残っていないというのは本当にうらやましいです。あと、人間と違いコンピューターが記憶しているので、“忘れてしまう”ということがないのもうらやましいなと思いました。

イ・セドル対アルファ碁

イ・セドル対アルファ碁の対局を観て感じた事は、人間では想像もつかなかった感覚がありました。どちらかというと中央重視で、戦闘力が強くヨセでは勝ちとなってからの収束が完璧だと思いました。

 

アルファ碁との5局を終えイ・セドル九段は、“今回のアルファ碁との対局は5戦とも全て楽しむことができた”と言っています。また“この結果には満足していない”とのことなので、もしこのような機会がまたあったら、ぜひ勝っていただきたいですね。

このイ・セドル九段とアルファ碁の対決は、囲碁界だけでなく世間でも大きな注目を集めていました。そしてつい最近は、井山棋聖が七冠を達成しニュースや情報番組で紹介されていましたね。普段テレビなどで囲碁が取り上げられることは少ないので、話題になるとうれしいですね。囲碁の普及にも繋がると良いなと思います。

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