囲碁の日本での棋戦は現在25タイトルあり、そのうち主要なタイトルを7大タイトルと呼びます。
棋戦でタイトルをたくさん獲ると、名誉称号などを名乗ることができます。今回は、棋戦のことや名誉称号について書きたいと思います。
囲碁のタイトル棋戦
名誉称号に触れる前に、囲碁の棋戦について書きたいと思います。
ちょっと余談ですが、今はない棋戦でNECカップ、大和証券杯、トヨタ&デンソー杯など、以前はこのような有名な会社もスポンサーになってタイトル戦を開催していました。タイトルが減ってしまったので、また増えてくれると良いなと思います。
三大タイトル
棋聖 読売新聞 4500万円
名人 朝日新聞 3300万円
本因坊 毎日新聞 3200万円
上記3つの棋戦を三大タイトルと呼びます。三大タイトルだけは、トーナメントを勝ち上がり、さらにリーグ戦で優勝しなければタイトルに挑戦することができません。そして最後は7番勝負で行われます。
ちなみに、この3つを同時に保持することを大三冠と呼びます。現在まで、大三冠を達成したのは趙治勲先生と井山裕太先生だけです。現在井山先生は大三冠を保持していますが、囲碁界史上初の7冠を達成するかどうか注目されています。(2016/4/20に7冠を達成)
7大タイトル
3大タイトルと以下の4つの棋戦を7大タイトルと呼びます。
王座 日本経済新聞 1400万円
天元 三社連合 1300万円
碁聖 新聞囲碁連盟 800万円
十段 産経新聞 700万円
この4つのタイトルは、トーナメントで挑戦者を決定し、5番勝負で行います。
ちなみに、7大タイトル全てを1回以上経験することをグランドスラムと呼びます。グランドスラムを達成したのは現在、趙治勲先生、張栩先生、井山裕太先生の3人です。
囲碁の名誉称号について
【連続10期以上タイトルを獲得した棋士は現役で名誉称号を名乗ることができる】
【連続5期もしくは通産10期タイトルを獲得した棋士は現役で60歳以上に達したとき、もしくは引退時に名誉称号を名乗ることができる】
どちらかの条件を満たせば、名誉称号者となれます。(日本棋院ホームページより)
永世本因坊とは?
3大タイトルの1つ、本因坊だけは名誉称号ではなく永世称号を名乗れます。かつては「名誉本因坊」と呼ばれていましたが、毎日新聞社と日本棋院は1998年、「本因坊戦還暦」と趙治勲本因坊(当時)の10連覇という偉業達成を記念し、世襲時代を受け継ぐ永世称号に改称し、その栄誉をたたえることにしたそうです。
本因坊10連覇という偉業を成し遂げたのは趙治勲先生だけです。井山先生は現在4連覇、来期は5連覇がかかっています。
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