今回は囲碁とネットについて書きたいと思います。

相手の方と対面で対局や指導碁をすると、表情や仕草から相手の感情や呼吸が読み取れるということもあり、私はネットより対面で囲碁をするほうが好きです。碁石も持てますしね。

しかし、近年は囲碁とネットは切り離せな関係になりました。私も含め、棋力アップにネットは欠かせないという方も多いのではないでしょうか?

ネットで囲碁対局をするメリットとは?

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私は中学2年くらいからネットで囲碁をやり始めました。約15年くらい前ですね。私は新潟県燕市というまあまあ田舎に住んでいたので、近くに強い人がおらずネット碁を利用するようになりました。そして週末になると父親から車で送ってもらい、新潟市の碁会所まで行き強い人と打っていました。ネットがあることで、平日も強い人と打てたことは大きかったです。

【棋力に応じた相手と対局できる】
私がネット碁を始めた理由でもありますが、何と言ってもこれが一番のメリットではないでしょうか。有段者の方も級位者の方も、棋力に応じた対局相手を新たに見つけるのはなかなか大変だと思います。

ネット碁では、世界中の囲碁愛好者と繋がれるので、対局相手に困ることは殆どありません。しかも棋力に応じた相手と対局できます。私は東洋囲碁というサイトを利用して対局していますが、主に韓国や中国の強い方と勉強のために打っています。

【いつでも好きなときに打てる】
いつでも対局ができる。これもかなり大きなメリットですよね。碁会所や囲碁サロンは営業時間が決まっていますが、ネット碁での対局は24時間相手がいます。碁会所などは午後から営業のところが多いですが、ネットでは午前でも夜中でも対局が楽しめます。

【対局が長引かない。時間が読める】
ネット碁では持ち時間が設定できるので、対局時間があまり長引きません。だいたい終わる時間が予想できるので、空いている時間にできる等、なかなか便利に使えます。

【棋譜が残る】
自動で棋譜が残ります。これもネットならではの便利な機能ですよね。特に級位者の方は、棋譜を最初から最後まで憶えているのは難しいと思うので、復習などの勉強に役立っているのではないでしょうか。

個人的にはオンライン指導碁の際、碁の検討に使えるのでこの機能は本当に重宝しています。

【気軽に、気楽に打てる】
実名で顔写真も載せ、利用者同士の交流を重視するサイトもありますが、ネット碁は実名を伏せて対局するサイトが多いです。お互い相手が誰か分からないという状況なので、相手が目の前にいるよりはかなり気楽に打てると思います。気軽に、たくさん対局ができるという点はメリットだと思います。

しかし、顔も名前も分からない相手だからといって、不快な思いをさせて良いということはありませんよね。マナーはしっかりと守って囲碁を楽しむべきだと思います。

【お財布にやさしい】
ネット碁はほとんど無料で利用できます。もちろん有料サービスを利用すれば色々特典もありますが、対局だけなら無料でも十分だと思います。

【遠方の人からも指導碁を受けられる】
ネットで囲碁というと対局のイメージが強いと思いますが、ネットを利用した指導碁もあります。近くに教えてくれる人がいなくても、ネットを利用すれば自分で指導者を選んで学べます。

井山裕太七冠がプロになる前、師匠の石井邦生九段にネットを使って指導を受けていたのは有名な話です。

ネットで囲碁をするデメリットとは?

上記で挙げたように、ネット碁のメリットはどんどん出てきます。では、デメリットはどうでしょうか。

【緊迫感が薄れる】
ネットだと自宅などで気軽に、リラックスした状態で打てるのは良いことなのですが、その反面で緊迫感は薄れると思います。あと、碁会所などで対局を行うと観戦している方が近くにいることがありますが、ネットだと観戦者がいても実感がない。というのも緊迫感が薄れる理由だと感じます。

【対局マナーが悪い相手もいる】
最近ではマナーの悪い方も減っていますが、顔も名前も知られていないという安心感からか、マナーの悪い方はやはりいるようです。

私が一番気になるマナーの悪さは、負けたと分かっていても投げずにずっと打ってくる方がいるということです。その他にも、突然対局を中断する方などもいるようです。負けを認めるのもマナーなので、そのときは素直に投了しましょう。

囲碁は本来礼儀やマナーを重んじるものです。対局相手に不愉快な気持ちを与えず、勝負は盤上でフェアに戦うことが対局のマナーです。ネットで囲碁をするときも、そのマナーを守って楽しめると良いですよね。

【慣れるまで少し大変】
リアルな碁盤で打つのに慣れていると、パソコン画面の碁盤で対局することに違和感を感じます。感覚が違うので慣れるまで少し時間が必要になるかもしれません。あと、ほとんどのサイトにチャット機能が付いていますが、チャットも慣れていない方だと戸惑うかもしれません。

ですが、この点は回数をこなせば徐々に慣れていくので、大きなデメリットではないと思います。

ネットで囲碁対局。対局サイトはどんなところがあるの?

インターネット上には、対局できるサイトがたくさんあります。今回は3つのサイトを取り上げて簡単に特徴などを書いてみました。

【幽玄の間】
日本棋院が運営するネット対局サービスです。無料会員もありますが、無料だとかなりサービスに制約があるようです。しかし、有料会員となればサービスも充実していますし使い勝手も良いようです。挨拶をしないと対局を始められない等、マナーを重視しているのも特徴のようです。

【東洋囲碁】
私はずっと東洋囲碁で打っています。今でも毎日のようにこちらで対局をしています。有料会員サービスもありますが、無料会員でも問題なく対局できます。

囲碁が盛んな韓国や中国の利用者が多く、プロも打っているので強い相手と打ちたい方にはおすすめです。級位者の方だと、対戦相手が少ないと感じるかもしれません。

【KGS】
私は利用したことがないのですが、対局・観戦・検討がすべて無料で利用できるサイトです。(KGS Plusは有料)対戦相手は欧米の方が多いので、日本の棋風とは少し違うと感じることもあるようですが、操作性などは評判が良いようです。利用者のレベルですが、東洋囲碁のほうが高段者が多いようです。

他にも、ヤフー囲碁やパンダネット等などたくさんあります。手軽に楽しめるアプリもあるので、自分にあった場所を見つけてみてください。

ネットで指導碁。どんなところがあるの?

私もネットで指導碁を行っておりますので、ぜひ私のところで。と言いたいところですが、ネットで指導碁をしているところは探せば結構たくさんあります。

そしてプロ棋士の先生からも指導を受けられるサイトもあります。先生にもよりますが料金もそんなに高くはないです。しかし、時間などに制約がある場合もあるのでよく確認してくださいね。

私自身、ネットの指導碁は利用したことはないのですが、プロを目指して上京する前にもそんな機会があったら絶対に利用していたと思います。(その当時はまだネットの指導碁を聞いたことがありませんでした。)

ネットの指導碁には、色々な先生や様々なコースがあります。ぜひ自分に合った先生を見つけて棋力アップに役立ててください。

ネット囲碁と碁会所について

ネット囲碁の普及で便利になる一方、碁会所の利用者減少にも影響していると言われています。最初にも書きましたが、相手の表情などが読み取れる対面対局のほうが私は好きです。対局しているという実感がネットとはまた違います。せっかく囲碁をしているのだから、環境が許すのであればぜひリアルに碁石を盤上に打つ機会も持っていただきたいと思います。

ネットでの対局や指導碁と、碁会所や囲碁教室を上手に使い分け、相乗効果で囲碁がもっと楽しくなるのが理想的ですよね。

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