現在、日本囲碁界の最強棋士は皆さんもご存じの通り、史上初の七冠を達成した井山裕太先生です。囲碁が盛んな韓国・中国の最強棋士は誰なのでしょうか?私が思う最強棋士について書いてみました。

日本囲碁界 最強棋士井山裕太七冠

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日本の最強棋士といえば、まず間違いなく井山七冠でしょう。井山七冠の一番の強みは、私が思うに精神力の強さだと感じます。どんな対局でも自分の打ちたい碁を打って緩まないところでしょうか。殆どの方は、優勢になるとどうしてもかたくなってしまうものです。

皆さんも経験があると思います。やはりそういった手が打てるのも、精神力が強いというのと、読みに自信があるからなのでしょう。そして井山七冠は、人まねをしない、誰も打ったことのない手を打つのも強さの秘訣だと思います。

あと逆転勝ちも多いですね。形勢が悪かった碁も、やっぱり井山七冠という名前で勝っているというのもありますね。名前で勝つというのは、例えその手が良い手でなくても、井山七冠が打つ手だから良い手に見えるというようなことも囲碁ではあります。逆転された棋士も、相手が井山七冠じゃなかったら、勝っていた場合もあると思います。

私も経験ありますが、相手がプロや強い方だと、普通ならどうやっても勝ちそうな碁を、単純なミスや、こちらが正しくなかったのかと相手を信用してしまい負けてしまうことをよくやらかします。多分、自分より下手の方とだったら普通そういうことは起きることは少ないと思います。

韓国囲碁界 最強棋士イ・セドル九段

アルファ碁との対局が決まったとき、相手がイ・セドル九段で反対する人は誰もいなかったといわれています。過去の実績が素晴らしく、それだけみんなが認めている棋士です。過去世界戦でも何回も優勝しています。

イ・セドル九段の特徴は、何といっても力・攻めが強いところでしょうか。どんな局面からでも逆転ができるような。説明は難しいですが、そういう怖さを感じます。

2007年ごろ、張栩九段が世界戦の決勝でイ・セドル九段と戦ったのですが、対日本人棋士との成績も20連勝していたほどです。ちなみにこの決勝も張栩九段が1勝2敗で負けています。

今は世界戦の優勝から遠ざかっていますが、それでもやっぱり韓国の最強棋士と言ってもいいでしょう。

中国囲碁界 最強棋士柯潔九段

柯潔九段は、去年世界大会で3回優勝して実質今世界一の棋士で、全棋士のレーティングでも一位の棋士です。

去年は白盤での成績がすごく、負けたのは1回だけでした。日本人は、非公式も含めまだ勝っていないようです。井山七冠も2戦2敗しています。私の記憶が正しければ、対日本人棋士に現在のところ12連勝中だと思います。

棋風としましては、まだそんなに詳しくわかりませんが、柔軟な気がします。どんな碁でもこなせるスタイルの碁だと感じます。

アルファ碁との対局も噂されており、柯潔九段は「イ・セドル九段よりも好成績を出す自信がある」とコメントしているみたいです。もし対局が実現することとなったら非常に楽しみですね。

今年19歳という若さなので、この強さをイ・セドルのように何年も続けることができれば、本当の世界最強棋士だと思います。

※こちらの記事は2016年7月に書いたものです。

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